
今週から福岡山王病院でのてんかん外科が本格始動しました!
日本で7番目の導入となったてんかん外科用のロボット支援装置(ROSA)と、術中画像確認装置(O-arm)、そして国産のラジオ波熱凝固装置(Top)の組み合わせは、おそらく日本初の施設です。
これで、私が目指す低侵襲てんかん外科を実現できる最先端の体制が整いました。
この3年ほど福岡山王病院で停止していたてんかん外科を復活し、さらにこれまでにない新たな手術を実現させるため、機材の導入、スタッフへの情報伝達、予行演習などに2ヶ月あまりを費やしてきました。
思えば、今まではそこに部長がいて、そのシステムに慣れ親しんだスタッフがいて、その人達に習ってそれになれていけば良かったのですが、
自分で新たな診療システムを立ち上げるという、経験したことのない状況で、
かつ着任してまだ2ヶ月あまりしか経っていない慣れない環境で、
さすがに実際に始動するまでは、不安というか落ち着かないというか、そんな日々が続いていました。
そんな中でも、病棟や手術室のスタッフの皆さん、放射線部やMEさんやリハのスタッフの皆さんが、とても熱心に、協力的に、そして積極的に携わってくださったおかげで、
今週、2名の視床下部過誤腫の患者さんの手術を無事に終えることができました。


福岡山王病院のスタッフの皆さんは、とても優秀で、そのうえ本当に勉強熱心で、習熟度がものすごくて、
何度かシミュレーションをしたとはいえ、本番では滞りなく手術を進める事ができ、とても助かりました。
とはいえ、まだまだ洗練していける余地がたくさんあることわかり、さらなる成長の余地がある可能性を大いに感じました。
今週の2回の手術でかなりの手応えを得て、福岡山王病院におけるてんかん外科の明るい未来を実感することができ、とても有意義で充実した1週間となりました。
いや、とても充実した2ヶ月あまりだったと思います。
これから、もっともっと充実した診療ができることに、期待を膨らませています。
引き続き、福岡山王病院てんかんセンターをよろしくお願いいたします。
